大切に育てたヤグルマソウ(矢車草・セントーレア・ヤグルマギク)。今年は種を取ってみませんか?
ヤグルマソウは、放っておいてもよく種ができるので、誰でもカンタンに種が採取できますよ!
ヤグルマソウの種の取り方・コツと保存方法をお伝えしていきます♪
ヤグルマソウの種はどうやってできる?
ブルーとピンクの、次々に咲く花がかわいらしかったヤグルマソウ。
6月ごろになると、徐々に枯れた花が目立ってきます。
ヤグルマソウはキク科のお花。キク科の花は、外側の花びら(舌状花)と内側の花びら(管状花)の、2種類の花びらがあります。
この内側の花びら(管状花)が受粉すると、後々タネになるのです!同じキク科であるヒマワリなんかもそうですね。ざっくりまとめると、枯れた花の中に種ができるといっても良いかもしれません。
ヤグルマソウの種を採取するつもりなら、花がらは摘まないで残しておきましょう!
ヤグルマソウの種を採取するタイミング
ヤグルマソウの種は、花が咲き始めてからならいつでも取ることができます。花は、早ければ3月ごろから秋まで咲くのでチャンスはたくさん♪
ヤグルマソウの場合、枯れた花に種ができるので、花がらはしばらく残しておく必要があります。
しかし、種を作る=植物のエネルギー消費。花をたくさん咲かせるには、花がらは早めに摘んでしまって種は作らせないほうがベターです。
ヤグルマソウの種を取るのは、花の終わりかけや、苗を片付けるタイミングがおすすめです!実際に、私はいつも苗を片付ける直前に種を取っています。
花がら全体+茎が枯れたらOK!
それでは、ヤグルマソウの種はどのタイミングで取れるのか解説していきます。
まだ種取りには早すぎる状態。
確かに外側の花びらは枯れていますが、がくや内側の花びらはまだ青々としていますよね。花のピンクの色素もまだ残っています。
種が熟すには、もう少し時間が必要です!
このくらい花が枯れきった状態が、採取のベストタイミングです♪
花がら全体に加え、茎の根元も茶色く枯れていますね。このくらいになれば、種はしっかり熟しています。
がくがパッと開き、種が丸見えになっている状態のものもたまに見かけます。この状態ならとてもわかりやすいですよね~。
花も十人十色で、枯れ方や種のでき方もそれぞれ違うみたいです。
花がらにも個性はありますが、「花がら全体+根元の茎まで枯れている」「種が外から見えている」状態のものを見つけたら、採取してみましょう!
種ができた!花がらごと摘み取ろう
充分に枯れた花がらを見つけたら、根元の茎からポキっと採取します。
枯れた花びら・がくが残っていたら、きれいに取り除いてくださいね。
中央のモシャモシャした毛のような部分に種が埋もれているので、手で一つひとつ分解していきます。
花によっては種のかたまりが硬く、分解にそこそこ力がいるものも。私は爪でガリガリほじっちゃいます。
ヤグルマソウの種は表面が硬いので、割れてしまうことはほぼないです。とはいえ、限度はあるので馬鹿力でほじくらないように注意!
一つの花からこんなにたくさんの良い種が取れました~!形・大きさ・ツヤが抜群だし、こりゃきっと発芽率90%超だ!(笑)
尊敬するガーデナー長澤キヨミさんのブログにも書いてありましたが、種が取れる量は、花によってだいぶ差があります。子だくさんの花とそうでない花と。人間も花も同じだな。
ヤグルマソウの種の保存は涼しい場所で!
取ったヤグルマソウの種は、小袋に入れて冷暗所で保存します。
袋は紙でもビニールでもなんでもいいと思いますが、私のイチオシは茶封筒を半分に切った紙袋!種保存にぴったりな大きさなんですよ。
封筒に、種を取った日付・花色や品種名を記載するとわかりやすいです。
ヤグルマソウの発芽温度は低めなので、夏の間は冷蔵庫に入れておくのがおすすめ!その際は、封筒をタッパーなど密閉できる容器に入れてくださいね。
ヤグルマソウの種まき方法
無事種が取れたら、次は種まき!種まきからの育て方について、詳しくはこちらの記事でもご紹介しているので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです♪
ヤグルマソウの種はよく発芽するので、直まきも可能です。
雑草の芽と間違えないよう気を付ける必要がありますが、ヤグルマソウの芽はこんな形。
本葉は細長いです。
まとめ
濃いブルーが美しいキク科の花、ヤグルマソウ。春~初夏のナチュラルガーデンには欠かせないお花ですが、自家採取の種で育てることができればかなりの節約に!
花がらを放っておくだけで種がよくできるので、種取りに特別なテクニックも必要ありません。
種をたくさんゲットして、来シーズンはヤグルマソウのお花畑を「0円で」作っちゃいましょう~♪
あ、万が一種を取り損ねてしまった場合は、ぜひ市販の種を。ネットでも買えるおすすめの種をまとめておきます。