種子にはそれぞれ、発芽に適した温度「発芽適温」があります。この温度から外れると、待てど暮らせど芽が出ない困った事態になってしまうかも…。
そこで、種まきから育てる方が多い、人気品種の花の発芽適温を一覧でまとめてみました!
芽を出すのにベストな温度を知って、種まき・播種の失敗をゼロにしちゃいましょう!
種の発芽には水分・酸素・温度・光が関係
種の発芽要因は、以下の4つ。
- 水分
- 酸素
- 温度
- 光
特に重要なのが、水分・酸素・温度なんです!
なお、光の影響については以下の記事で解説しています。光が必要な種子とそうでない種子を一覧でご紹介しているので、自分がまく種はどちらかチェックしてみてくださいね。
繰り返しますが、種の発芽にはそれぞれ最適な温度があります。
加えて、最低・最高の「限界温度」というものもあって、これを上回る・下回ると発芽が難しくなります。
その植物にとって適切な温度でないと、発芽率が下がるばかりか、最悪まったく芽が出ない…といったことも起こり得るんです。
せっかく買ったorもらった種から芽が出なかったら、悲しすぎますよね…。
発芽適温は、植物の原産地を知ると推測しやすいです。
また、発芽適温と生育適温は別物なので要注意。ここを見間違えたり、混同してしまいがちなので気を付けてください!
ちなみに、発芽適温が生育適温よりやや高い植物が多いです。
発芽適温は「気温ではなく地温」
もう一つ知っておきたいのは、発芽適温は気温ではなく地温であること!地温は、地面の中の温度のことをいいます。
そのため、発芽地温という言葉が使われることもあります。
勘違いしやすいポイントなので、気を付けましょう。私も初めは気温だと思っていました…。(小声)
地温を測るには、土に差し込んで使う地温計が便利です。地温計はネットでも購入可能で、送料無料やメール便可のものもありました。
安いものだと数百円で購入できるので、一つは持っておきたいアイテムですね。
次項からは、低温性・中温性・高温性の3グループに分けて、主要な花を一覧でご紹介していきます。
低温性(15~18℃)の花
発芽適温が15~18℃の低温性の花を、五十音順にご紹介します。おおむね3月~5月が種まきの適期です。
- アスター
- アリッサム
- ガザニア
- キンレンカ
- バーベナ
- プリムラ
- フロックス
- ペチュニア
- ヘリクリサム(ムギワラギク、帝王貝細工)
- ラバテラ
中温性(18~22℃)の花
発芽適温が18~22℃の中温性の花を、五十音順にご紹介します。発芽適温の幅が広い植物もここに入れています。
春まきの場合はおおむね4月中旬~6月上旬が、秋まきの場合は8月下旬~10月が播種適期です。
- アゲラタム
- インパチェンス
- クレオメ
- コスモス
- サルビア
- ジニア(ヒャクニチソウ)
- ゼラニウム
- ダリア
- トレニア
- パンジー
- ビオラ
- ベゴニア・センパフローレンス
- ベニバナ
- マリーゴールド
- ヤグルマソウ
高温性(22~25℃)の花
発芽適温が22~25℃の高温性の花を、五十音順にご紹介します。おおむね5月・6月が種まきの適期です。
- アサガオ
- オジギソウ
- オシロイバナ
- カンナ
- ケイトウ
- コリウス
- センニチコウ
- トウガラシ(観賞用)
- ニチニチソウ
- ヒマワリ
- ホオズキ
- ユウガオ
- ワタ
まとめ
種の発芽適温を知ることで、種まきの失敗を大幅に減らすことができます!
私自身が経験してきた、今までの種まきの失敗も「発芽適温でなかった」「期限切れの古い種を使った」のどちらかが原因でした。
プレゼントでもらった大切な種や、高価な輸入種子など、絶対に種まきに失敗できない!という時は、特に地温に気を付けてあげてくださいね。
なお、おおよその種まき適期もご紹介しましたが、品種や地域によってこれに当てはまらない場合もあります。詳しくは、種のパッケージや、育て方の本の情報を参考にしてみてくださいね。