春、お庭や空き地などで見かける雑草「ニワゼキショウ」。5月~6月ごろにかけて、一斉に咲き出します。
直径1㎝ほどの小さな白い花がなんとも可憐…!ピンク~青・紫っぽい色の花もあります。我が家の庭でもニワゼキショウが咲き始めたので、今回はニワゼキショウの特徴・種類・花言葉・駆除方法などをご紹介します。
ニワゼキショウとは
ニワゼキショウは、アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草。種類によっては一年草のものもあるようです。漢字では庭石菖とかきます。
どこでも見かけるニワゼキショウですが、日本の固有種ではなく原産は北アメリカ。明治時代に観賞用として持ち込まれた帰化植物なんだそうです。
ニワゼキショウが育つ場所
空き地・芝生・道端・土手などさまざまな場所で見かける雑草です。葉は細い線形をしていて、これといった特徴もないので花が咲かないと見分けづらいかもしれません。庭の芝生のなかからにょきっと出てきて、気が付いたら花を咲かせています。
花は、白~ピンク色まで変化します。我が家の庭では、今のところ白い花しか見かけたことがありません。
花がピンクのニワゼキショウです。近所の空き地で見かけました。
花弁は6枚で、雄しべ3個、雌しべ1個で子房は下に付きます。花弁の中心部の赤紫色と白色とコントラストがはっきりしていて、小さいけれど存在感のある花ですよね。
草丈は15~20㎝が平均のようですが、育つ環境によってだいぶ変わります。庭という狭い範囲だけで見ても、株や生える場所によって差がみられますよ。
壁際など人の踏みつけが少ないところでは花茎も葉も長く伸びていますが、芝生に生えているものは草丈が低めです。
ニワゼキショウの花言葉
ニワゼキショウの花言葉は、繁栄・豊かな感情・豊富など。繁殖力の強さをうかがわせる花言葉ですね。放っておいても毎年種で増えていきます。
ニワゼキショウの名前の由来と別名
ニワゼキショウ(庭石菖)という名前の由来は、サトイモ科の「石菖」という植物に細長い葉の姿が似ていることが関係しています。
ニワゼキショウの別名は、「シシリンキウム」など。地方名では、「ノラアヤメ」・「ドテアヤメ」と、野原や土手に咲くことからそう呼ばれています。こうした名前から見ても、どこでも育つんだなということがわかりますね。
ニワゼキショウとオオニワゼキショウの違い
ニワゼキショウの近縁種に「オオニワゼキショウ」があります。ニワゼキショウと比べて、花弁が青みがかっていて、花びらが平らに開かないのが特徴です。
ニワゼキショウの草丈は15~20㎝、オオニワゼキショウは20~30㎝ほどと、オオニワゼキショウのほうが若干大きいですね。
ニワゼキショウと同じような環境で育つようですが、庭ではまだオオニワゼキショウを見かけたことがありません。
ニワゼキショウの駆除方法
ニワゼキショウの花がいくらかわいいといっても、繁殖力旺盛なので放っておくとどんどん増えていってしまいます。雑草が生えると困る場所に生えてきたり、花を楽しむつもりがなければ、しっかり駆除しましょう。
ニワゼキショウは種で増えます。丸い実から種がこぼれおちるので、花が咲いているニワゼキショウを見つけたら種ができる前にすみやかに引っこ抜きましょう!根は弱く浅いので、かんたんに抜けますよ。