ラッパ型の花がかわいいベルフラワー(オトメギキョウ)は、基本的には年に1回(3月~5月)のみ花を咲かせる多年草とされています。
しかし、花が終わったあとに切り戻しをすることで、夏に2回目の花を楽しむことができるんです!
また、来年も咲かせるためにも切り戻しは大切な作業です。
実際に育ててみてわかったベルフラワーの切り戻し方法・時期を、この記事で解説します。合わせて、花言葉や管理方法もご紹介。ベルフラワーをもっと好きになっちゃいましょう!
ベルフラワーとは
ベルフラワー(オトメギキョウ)は、キキョウ科ボタルブクロ属の多年草です。春~初夏になると、紫色をしたラッパ型の花を次々に咲かせて楽しませてくれます。
カンパニュラの花に似た1~2㎝の小ぶりな花が満開になった様子は、とっても華やかなんです!
葉っぱが見えないほど花がたくさん咲くので、小鉢でも存在感抜群。ベランダやお庭を明るくしてくれます。
ベルフラワーの花言葉
ベルフラワーの花言葉は、「感謝」「誠実」「楽しいおしゃべり」など。
「感謝」「誠実」は、鐘(ベル)のような花の形を教会の鐘になぞらえて、教会が説く教えにちなんで付けられたものといわれています。
「楽しいおしゃべり」は、小さな花が集まって咲く様子が、隣の花たちとおしゃべりを楽しんでいるように見えたことから付けられたそうです。
ベルフラワーの花言葉は、かわいらしく、優しい由来を持っていますね。
満開のベルフラワー(3月)
ここからは、時系列でベルフラワーの育て方・切り戻し方法を解説します。
春に、ベルフラワーのポット苗を購入しました。3~5月になると、花付き苗がホームセンターや園芸店に並びますが、ネットでも苗を買えます。
こちらの写真は3月16日のもの。満開の様子です!
小ぶりな花がびっしり咲くので、まるで紫のじゅうたんのよう。3月に出回る苗は促成栽培されたもので、本来花が咲く時期は4~5月です。
翌年は、4月からポツポツと咲き始めて、5月に満開になりました。
植え付けた用土は市販の草花用培養土です。初期肥料が含まれているタイプなので、元肥はなし。植え付け後しばらくしてからプロミックを1粒置きました。
プロミックはネット通販でも購入可能。ネコポスやメール便で送料を安くおさえられるショップもあるみたいです。
ベルフラワー満開時の管理方法
ベルフラワーの花満開時には、花がら摘みをこまめに行っていました。次から次へと新しい花が咲くので、ムレやカビ・病気を防ぐため、萎れた花は摘みます!
とはいえ、これだけ花数が多いと花がら摘みも相当大変。そこまで神経質にならなくても大丈夫だと思います。
また、水に濡れると花が痛んでしまうことに気がついたので、雨の当たらない軒下で管理していました。日当たりは結構良い場所です。
水やりの際も、花・葉に水がかからないよう、株を軽く持ち上げて土に直接水やりします。水やりは控えめを意識し、土がしっかり乾いてからあげていました。
肥料は、プロミック1粒・1~2週間に1度の液肥です。
病害虫対策は、自作の酢スプレーのみ。殺虫剤等は使っていませんが、今年は病害虫の被害は出ませんでした。
酢スプレーの作り方や効果はこちらの記事を読んでみてください。
花が終わったらベルフラワーを切り戻し(6月)
見事に咲いていたベルフラワーですが、暑くなってくるにつれて、段々と疲れがみえてきました…。あれだけ花を咲かせてくれたら、疲れるよね。
花数も減って、枯れた部分が目立ち見苦しい状態に。
そこで、6月1日に切り戻しをしました。
インターネット上の情報では「2分の1ほどに切り戻し」といったことも書かれていますが、思い切って株元近くまでガッツリ切り戻してみます。
先ほどの満開時の写真と比べるとおわかりいただけると思いますが、かなりコンパクトに。鉢の土が見えるくらいまでカットしました。残っていた花やつぼみは、全て取り除きます。
カットしてみて、根元の方はカビ・病気などに侵されていないようで一安心!
切り戻しの時期はいつ?
切り戻しの適期ですが、花が7~8割ほど咲き終わったなと感じた時がベストかと思います。
3月に買った花付き苗は、5月下旬になると花が減り始めたので6月に切り戻しました。
また、梅雨入りする前にカットしておくとムレで株が痛むのを防げます。
切り戻し後の水やり・施肥は、開花時と同じか、気持ち少なめのペースで継続します。
切り戻しから10日経過。花が咲いてきた
6月1日の切り戻しから約10日、6月11日の様子です。
ちょっと花が咲いてきましたね!新しい葉はあまり出てきていませんが、先に花が咲きました。
この時、株の体力を回復させることを最優先したいなら、花・つぼみは咲く前に取ってしまっても良いかも…?
私は、可哀想なのでそのままにしておきましたが。。。
水やり・施肥は、同じペースで続けます。開花時と同じく、雨の当たらない場所で管理していました。
切り戻した株が復活!盛夏に2回目の開花を迎える(7月)
7月14日の様子です!切り戻しから約1カ月半が経過し、葉もだいぶ茂ってきて花が咲き出しました!
満開とまではいきませんが、元気に花が咲いています。また花が復活してくれて、嬉しい限りです。
葉っぱも元気。ベルフラワーの葉は、チドメグサに似ていますよね。
基本的には年1回のみ開花するとされているベルフラワー。早め(梅雨前)の思い切った切り戻しとその後の管理で、夏にもまた花を咲かせてくれました。
ただ、この年の夏に開花したのは、気温が関係している可能性があるかもしれません。
ベルフラワーの生育適温は15~25℃です。この年は冷夏で、7月になっても気温の低い日が続いていました。そのため、花が咲いた可能性が。
つぼみも出ています。まだまだ咲きそうなので、様子を見守りたいと思います!
ベルフラワーの冬越しは?
なお、この花が咲き終わったあと、花茎のみ軽くカットしました。
冬越しですが、鉢植えの場合、屋外管理で大丈夫でした。
霜除けカバーなどは特に必要ありませんでしたが、霜や雪が当たらない場所に置いてあげたほうがよいでしょう。
秋には葉が紅葉します!1年間通じて、いろいろな表情を楽しめますよ。
切り戻した翌年のベルフラワーは、より充実した株に
翌年のベルフラワーは、昨年以上にしっかりとした株になり、またたくさんの花を見せてくれました。
5月12日の様子です。秋冬はほぼ放置のテキトー管理でしたが、こんなに咲いてくれて感激です。
4月ごろからポツポツと花が咲き始め、ゴールデンウィーク明けごろ満開になりました。
ポットの端まで、ギッシリと葉が詰まっています。今年は鉢上げか株分けかな?
ベルフラワーの楽しみ方
ベルフラワーは鉢植え・庭植え共に楽しめます!
が、水に濡れると花が痛みやすいので、雨にあたる環境は向いていないかもしれません。どちらかというと、移動できる鉢のほうが管理しやすいでしょう。
花が多く華やかなので、単体でも十分存在感がありますが、寄せ植えにも良さそうです。
我が家では、小さめの花鉢やハーブ苗をまとめて置いて、コラボを楽しんでいます。
紫って赤とも相性がいいんだなあ…。
まとめ
ベルフラワーの切り戻し方法をご紹介しました。
生命力の強いお花なので、がっつり切ってもまたちゃんと伸びてきます。その様子を観察するのも楽しいです。
翌年また咲かせるためにも、開花後の切り戻しは必須!毎年新しい苗を買わなくていいので、節約にもなりますよ♪
また、再度開花させる目的でなくても、ムレによる病害虫発生の予防や、株の体力回復に切り戻しが有効です◎