オーストラリアの首都シドニーには、200年以上の歴史を持つ王立植物園/ロイヤル・ボタニック・ガーデン(Royal botanic garden)があります。
オーストラリアで最も古いと言われている植物園で、季節の草花から珍しいシダ温室など、植物好きにはたまらないスポットです!
ガーデン内には、シドニーのランドマークであるオペラハウスやハーバーブリッジが望める穴場スポットも!
2019年10月時点(オーストラリアでは春)のロイヤル・ボタニック・ガーデンの様子や、見どころ・行き方とアクセス・基本情報などをご紹介します。
都心部からすぐ!無料で楽しめる都会のオアシス
ロイヤル・ボタニック・ガーデンは、高層ビルが立ち並ぶシドニー中心部にあります。
東京でいうと、新宿御苑のようなイメージでしょうか。新宿御苑は入場料がかかりますが、ロイヤル・ボタニック・ガーデンは入場料が無料なんです!
すぐそばには高層ビルがありますが、ガーデン内は都会の騒がしさとはかけ離れた静かな空間でした。
早速、10月のロイヤル・ボタニック・ガーデンの様子を一挙にご紹介していきます♪
広いガーデン内には、ジャングルのようなエリアもあります。
着生植物で表現されたクジャクのオブジェ。
シドニーの10月は日本の春(3~4月くらい?)なので、春の花が見頃でした。見事なジギタリスがいたるところに。
こちらのフランス式庭園では、多くの観光客が記念撮影していました。
見頃を迎えた花々には、目印となる札がかかっています。見つけやすくていいですね。
月ごとに見頃の植物をピックアップしてくれているようです。園内でもらえるパンフレットにも載っていました。
こちらは「Stop3」の札がかかっていた、バルトレッティナ・ソルディダ(Bartlettina sordida)。
たバルトレッティナ・ソルディダ(Bartlettina sordida)は、メキシコ固有種のキク科お花です。
ポンポンのような不思議なかたちですね。妖精が住んでいそう…。
ライラックやハチミツのような甘い匂いがして、昆虫に大人気のお花だそうです。
Spring Walkと題された小径です。
花壇にはピンク系のビオラとラナンキュラスが咲いていました。この色合い好き!
藤の花も満開。
バビアナです。
温室のThe Sydney Ferneryでは、350種類以上のシダ・ラン・ベゴニアなどの熱帯植物を見ることができました。(Ferneryはシダです)
温室内には、巨大すぎる着生シダ?っぽい植物が!苔やシダなど詳しい方にとっては、非常に見ごたえのある場所なんじゃないかと思います。
プラントクリニック(植物病院)もありました。中には入れませんが、植物の病気について研究しているらしいです。
オペラハウスとハーバーブリッジが見える絶景ポイント!
ガーデンを散策していると、ピンクのヤグルマギク(たぶん)越しに、海が見えてきました!
ずっと進んでいくと、オペラハウスとハーバーブリッジが一度に見渡せる絶景ポイントに出ました。
絵葉書になりそうな写真を撮れそうですね。なお、この海沿いの遊歩道をずっと歩いていくと、オペラハウス目の前にも植物園のゲートがあり、そちらから出入りすることもできます。
遊歩道はとっても景色が良く気持ちよいので、散歩やランニングにもおすすめです。
鳥天国!バードウォッチングも楽しめる植物園
数々の貴重な植物を見られるロイヤル・ボタニック・ガーデンですが、動物園なみにたくさんの生き物がいます。
植物園というより、花鳥園といってよいのでは?というくらい(笑)。
オーストラリア固有種の珍しい鳥もたくさん見ることができました。遭遇しませんでしたが、ポッサム(リスのような小動物)も生息しているようです。
オーストラリアクロトキ(australian white ibis)は、最もよく見かけた大きな鳥です。たぶん、人の数より余裕で多かった(笑)
植物園のみならず、街中の公園でも良く見かけました。翼を広げると1m以上はある大きな鳥が、街中を普通に歩いているってしゅごい…。オーストラリアの底力を感じました…。
木の上で子育て中のオーストラリアクロトキを発見!子供のときから顔が黒いんですね!
ニューサウスウェールズ州の州鳥でもある、ワライカワセミ(Laughing Kookaburra)。
看板にとまって、案内してくれているのかな?「ワハハハハハ」と大声で鳴いていまいした。
先ほどのワライカワセミ、落ちていたパンを拾って嬉しそうです。
鮮やかなゴシキセイガイインコ(Rainbow Lorikeet)。
ゴシキセイガイインコっぽいけど、ちょっと違う?
一見、日本でよくみるドバト?と思いきや、頭に不思議な飾りが(笑)
レンジャクバト(Crested Pigeon)というオーストラリアの鳥だそうです。かっこいい!
ズグロトサカゲリ(Masked Lapwing)。黄色いマスクがいかつい。オーストラリア・ニュージーランドの鳥です。
ネッタイバン(Dusky Moorhen)。オセアニアに生息している鳥だそう。
池につくった巣を守るネッタイバン。
インドハッカ(Common Myna)?と思ったけど、違う鳥かな。
海が近いのでカモメもいます。
キスしているように見えるマグパイ(左)とキバタン(右)。
タテガミガン(Austlalian wood duck)。メスとオスっぽいです。
鳥だけではありません。園内をヒガシウォータードラゴン(Eastern Water Dragon)が歩き回っていました。
スタッフの方によると、レストラン裏手のゴミ置き場に、毎日決まった時間にやって来るそう(笑)太りすぎですね…。
ニュージーランドオオウナギ(Longfin Eel)。まじでデカい。こわい。池の主…。
ガーデンショップでユニークなお土産をゲット
ガーデン内には、ギフトショップもあります。
とびきりかわいいパッケージに入った、花やハーブの種。国外には持ち出せませんが、欲しくなりました。
書籍も充実。写真を見ているだけで楽しいので何冊か購入しました。
こんな面白い商品も!ハチと昆虫のお家です。
ギフトショップの隣にはビジターセンターがあり、情報をもらえます。ガイドツアーの待ち合わせ場所もここのようです。
パンフレットが揃っています。園内マップと見頃の植物ガイドはもらっておきましょう。
ランチ情報。園内・周辺にレストラン・カフェあり
植物園内や周辺には、たくさんのレストランやカフェがあって、食事には困りません。
お店の名前は忘れてしまったのですが、ガーデンのそばにあったカフェでランチしました。
入退園自由なので、散策途中に外に出て食事をとってもいいと思います。
シドニーのロイヤル・ボタニック・ガーデンの行き方・アクセス方法
ロイヤル・ボタニック・ガーデンは、シドニー市内の埠頭サーキュラー・キー(Circular Quay)から徒歩で行ける場所にあります。
サーキュラー・キーには、フェリー・鉄道・バスが乗り入れており、観光でシドニーを訪れれば、誰でも一度は立ち寄るスポットと言っても過言ではないでしょう。
そんなサーキュラー・キーの隣に植物園があるので、観光やショッピングの途中にもフラッと立ち寄りやすいです。
また、サーキュラー・キー周辺にはホテルも多いです。なかでも、私が宿泊したインターコンチネンタルシドニーは、ガーデンの目の前に位置しています。ホテルの部屋からガーデンが見えました。
シドニーのロイヤル・ボタニック・ガーデンの基本情報
ロイヤル・ボタニック・ガーデンの基本情報です。
公式サイト
見頃の植物やガーデンの歴史なども紹介されており、ガーデン訪問前に一度見ておくことをおすすめします。
住所
Mrs Macquaries Rd, Sydney NSW 2000
開園時間
オープン:7時
クローズ:17時~20時(季節により変動)
入園料
無料。
入園に際し、チケットをもらう必要などもなく自由に出入りできます。
まとめ
シドニー旅行の際、ブルーマウンテンズなどの郊外まで車で行くツアーに参加する方も多いと思います。
ですが、ホテルから歩いて行ける距離にも、こんな動植物の楽園があるんです!花はもちろん、鳥が多すぎて感動してしまいました。
入場料が無料なので、散歩目的にもおすすめです!
なお、このシドニー旅行と合わせてタスマニアにも行ってきました。
タスマニア島は、シドニーから飛行機で約1時間。今回ご紹介したロイヤル・ボタニック・ガーデンに次いで古いガーデンがあります。
タスマニア固有種なども見ることができ、とても素敵なガーデンだったので別の記事にレポートしてみました♪