夏の庭を彩るカラーリーフのコリウス。初夏~秋まで長く楽しめるコリウスは、雑草並みに強健で、一度植えたらほぼ放置でOK◎カラーバリエーションも豊富で選ぶのが楽しいため、毎年必ず育てています。
そんなコリウスは、水道水を使った水挿し(挿し木・挿し芽)で超簡単に増やせます!発根剤なども必要なくお手軽でお金もかからないので、今回はコリウスの水挿しの方法・何日くらいで根が出るかなどをご紹介します。
コリウスとは?
コリウス(Coleus)は、シソ科コリウス属の園芸植物で、葉を主に鑑賞する「カラーリーフプランツ」です。原産地は東南アジアなど、熱帯地域と言われています。
和名は金襴紫蘇(きんらんじそ)や、錦紫蘇(にしきじそ)。煌びやかな字面ですね~!
緑・黄緑・黄・赤・ピンク・紫など、とにかく葉の色がカラフル!斑の入り方もバリエーションに富んでいて、見ているだけで楽しくなります。
花が育ちにくい真夏の暑さのなかでも、コリウスはぐんぐん成長するので、夏花壇には欠かせない存在です。
コリウスは多くの種苗メーカーが展開していますが、ハルディンのコリウスが有名でしょうか。私もハルディンの苗を買うことが多いです。
いつか育てた、鮮やかなピンク×黄緑の「コリウス ゴリラローズ」。ゴリラシリーズは、正解最大級の葉を付ける大型コリウスです。本当に大きくて迫力ありますよ~!
種が飛んで、コンクリートのわずかなすき間から発芽したコリウス。雑草も生えてこないような場所なのに、コリウスは本当に生命力の強い植物ですね…。
コリウスの水挿し方法。水道水でOK◎
コリウスのとっても簡単な水挿しで増やす方法をご紹介します。
2020年に植えたコリウスたち。すべてハルディンの苗で、左上:ワサビ、右上:アミーゴ、左下:ブラックマジック、右下:イエロービームです。
初夏にほんの小さな苗を植え付けましたが、8月にはワサワサ茂って花壇のなかでも存在感を発揮しています。
だいぶ混みあってきたので、形を整えるために切り戻し・剪定して、切った芽を水挿ししたいと思います。適宜切り戻ししたほうが、こんもりと茂ってバランスのよい形になります。
コリウスは発根しやすいので、土で挿し木してもおそらく大丈夫だと思いますが、私は水挿しがおすすめ。
水挿しだと自分の目で発根を確認できるのと、土は水分量の管理が少し難しいですが、水は挿しておくだけなので楽チンという理由も(笑)
・消毒済みの清潔なハサミ
・20~30㎝ほどの挿し芽
・コップor小さめの花瓶(透明だと発根が確認しやすい)
・水道水
清潔なハサミで挿し芽を切り取り、イエロービーム(左)は小さな花瓶に、アミーゴ(右)はコンビニコーヒーのカップに入れてみました。透明なもののほうが、発根を確認しやすくおすすめです。
かわいい花瓶や瓶などに挿しておけば、インテリアとしても楽しめます◎
挿し芽の長さは、極端に長かったり短くなければお好みでOKだと思います。寄せ植え用・花壇用など、発根した株の用途に合わせてサイズを調整してみてください。
コリウスの葉は、水に浸かると腐りやすいので、水に触れる下の方の葉はすべて切り落としておくのがポイントです!
水は、できれば毎日変えましょう。水が濁ってきたり臭いがしたら必ず水を入れ替えてくださいね。菌が繁殖するのを防止するために切花用の殺菌剤などを入れてもいいのかもしれませんが、今までは水道水だけでほぼ100%成功しています。
たった2日で発根するコリウス!
8月にクーラーの利いた室内(室温20~25℃)に置いておいたところ、なんと2日で発根がみられました!早い!室温が低ければ、発根までもう少し時間がかかるかな。
アミーゴは、2本中1本から小さな根が出ています。
イエロービームは、水挿しした2本ともしっかり根が出ていますね◎
約1週間で土に植え替え
水挿ししてから6日後のようすがこちらです。
本数・長さともにしっかり発根しています!このくらい根が出ていれば、土に植え替えて失敗することはほぼないでしょう。土に植え替えるときは、茎が倒れないよう深めに植えると安心です。
不安な方は、もう少し粘って根を伸ばしてあげてもいいかもしれません。
8月なので気温が高いからというのもありますが、コリウスの発根スピードには毎度毎度驚かされます。水道水だけで、たった1週間でここまで根を出すってすごい生命力ですよね!
増やしたコリウスは鉢や花壇に移植!
無事発根が確認できたコリウスの挿し芽は、鉢植えや花壇に利用します。
私のおすすめは寄せ植え鉢です。コリウスが大きくなる8月半ば~下旬というと、ちょうどペチュニア・カリブラコアがくたびれてくるころなので、空いた鉢を活用します。
先ほどの挿し芽を植え付けて数週間後の寄せ植えです!夏の花々が終わりを迎えるころ、コリウスの寄せ植え鉢は、寂しくなった庭を彩ってくれました。コリウスだけでなく、お花やほかのカラーリーフと組み合わせても絶対に素敵です。
まとめ
1シーズンで何度も水挿しができ、1ポットからいくつもの場所で楽しめるコリウスは、節約ガーデナーにぴったりな植物です!コリウスの水挿しはやり始めるとキリがないし、いくらでも生産できるので「無限コリウス」と呼んでもいいかもしれません…。