私は、生後7ヵ月の時にペットショップで出会った黒柴犬のオス・ギンちゃんと暮らしています。
生まれてまだ2~3カ月の小さな子犬たちのなかで、一際ドーンと大きく目立っていたギンちゃん。(笑)
えっ?ぼくそんなに目立ってた!?
なかなかご縁がなかったようで7ヵ月までペットショップで育った黒柴犬は、いまや私の大切なパートナーになってくれました。
そこで、生後6~7ヵ月の子犬をペットショップで買うことのメリット・デメリットなど、体験談ベースで赤裸々にお話したいと思います。
ギンちゃんと出会って、よかったこと・苦労したことをそれぞれお伝えするので、気になるご縁があったけど迷っている…という方の参考になれば幸いです。
生後7ヵ月の黒柴ギンちゃんとの出会い
ある雨の日、午前中で用事を済ませ、ふとスマホを見ると母から連絡が。
「○○のペットショップに大きくなった黒柴ちゃんがいる!」と写真と共にラインが入ってきていました。
なんとなくその子のことが気になった私は、ペットショップに行ってみることにしました。
次に犬を飼うとしたら保護犬をと考えていて、ペットショップで犬を飼う選択肢はなかったのですが、もう子犬とはいえない大きさの黒柴に目が釘付けになり、抱っこさせてもらうことに。
黒柴犬は、ケージから出られたことがうれしいのか、私の腕の中で激しく大暴れ(笑)
姉ちゃんのセーターぼろぼろにしちゃったよね!
先代犬も力がありあまっているパワフル犬だったので、それほど驚きはしませんでしたが、ショップの店員さんいわく「元気が良すぎて、小さなお子さんがいるご家庭などでは難しいかもね…とあきらめていく方が多かった」のだそう。
確かに、犬に慣れていない方は引いてしまうレベルの元気の良さでした。
そんなこんなしているうち、かわいいなあ♪と思う気持ちと共に「このまま売れなかったらどうなっちゃうんだろう…」となんだかいてもたってもいられなくなって、この子を飼うことに母と決めたのです。
今までの私の犬遍歴
参考までに、私の犬遍歴をお話しておきます。
ギンちゃんを飼う前は、近所のスーパー前で里親募集していた生後1ヵ月のMIX犬を飼っていました。その子は17歳まで長生きしてくれたのです。
体重20kg超の大きなオス犬で、臆病ゆえの凶暴な面があり大変なことも多かったのですが、とてもかわいい子でした。めちゃくちゃ頭が良かったですね~。
その子を飼っていた経験もあり、MIX犬が大好きだった私。
次に飼う犬も、ぜったいにMIX犬を!と所望していたのですが、縁とは不思議なもので黒柴が我が家にやってくることになったのでした。
生後7ヵ月の子犬を迎えて苦労したこと
生後7ヵ月と、ペットショップで販売されている犬としては高齢の子を迎えて、大変だったことをあげてみます。
ただし、犬の性格や育ってきた環境もそれぞれ違います。生後7ヵ月の子犬を飼ったら皆絶対こうなるよ!というものではありませんので、ご了承ください。
体が大きくて力が強いのに噛み癖が!
体はもう大人に近いのに、当然ながらしつけは一切入っていませんでした。
おすわりなどの芸は、今後ゆっくり教えていけばいいので特に問題ではなかったのですが、困ったのは人間との関係性がしっかり築けていないこと!
基本的に人が好きで、逃げる・おびえる・唸る・本気噛みといった行動はしませんが、人に対してワガママすぎる子でした。
自分の思い通りにいかないことや嫌なことがあると、甘噛みで抗議。
本気噛みではないですが、もう体が大きいので噛む力もかなり強いです。噛まれた人は逃げたくなるレベルの痛さでした(泣)
だって、噛めばなんとかなると思ってたのさ。
まだ体が小さいうちは制御も簡単かもしれませんが、うちに来たときのギンちゃんはすでに体重7kgとデカい…。制御するのが結構大変だったのです。
ま、そういうことを教えてきてもらってないのだから仕方ないよね~ということで、ドッグトレーナーに頼ることに。
たった1回の訓練でだいぶ改善され、人を噛み噛みすることはほぼなくなり、マテやおすわりなどもできるようになりました。
吸収力がすごいなあ…と感動したのを覚えています。犬は生後半年までに社会科云々といわれていますが、7ヵ月でもしつけはまだまだ遅くなかったです。
お散歩が苦手…
ペットショップ時代は、お散歩をしたことがなかったギンちゃん。
外の世界や、リードにつながれて歩くことも初めてです。うちに来た翌日から近所を散歩させましたが、やっぱり車や自転車やいろいろなものにビビりまくり…。
お散歩嫌いは、いまだ完全には改善されていません。
もちろん犬自身の性格もあると思うのですが、お散歩に関してはもっとデビューが早ければ慣れてくれていたのかもなあ…と思うのです。
ただ、人や車の多い道が苦手なギンちゃんですが、公園やドッグランは大好きなようで、目的地にたどり着ければ楽しく走り回っています。ドッグランは早めにデビューさせました。
家の近所の道路が苦手なくせに、旅行先など初めての場所ではなぜか元気よく歩くので、彼の考えていることはよくわかりません(笑)
もやしっ子でヒョロヒョロ!
苦労したこととはちょっと違うのですが、室内のせまい空間で過ごしていたギンちゃんは、うちに来た当初はヒョロヒョロのもやしっ子でした。
その後、遅れを取り戻すかのようにたくさんたくさんドッグランや公園で走り回ったので、今や筋肉量多めのガッチリ柴犬になりましたが、当初は健康に育ってくれるかけっこう心配もしたのです。
結果なんの問題もありませんでしたが、何カ月も日の光を浴びずに過ごしていた子犬は、健康面が少し不安といえば不安かもしれませんね。
子犬の健康面がしっかり管理されているかは、そのペットショップの環境や店員さんの態度をしっかり観察して見きわめたほうがよいでしょう。
生後7ヵ月の子犬を迎えてよかったこと
反対に、よかったことやメリットだと感じたことはこちらです。
夜鳴き・おもらしなど赤ちゃん犬ならではのトラブルが少ない
個人差(個犬差?)があると思いますが、ギンちゃんは生後2~3カ月の子犬にありがちな夜鳴きや夜のおもらしはしませんでした。
うちに来た当日からケージ内で夜もぐっすり寝ていたようです。
7ヵ月くらいになると、ある程度自立しているというか大人になりかけているので、赤ちゃん犬ならではのトラブルは少なかったです。
この点は、ある程度大きくなった子犬を飼うメリットですね。
クレート慣れしている
クレートトレーニングは一切必要ありませんでした!
性格も影響しているとは思いますが、長期間ペットショップのケージの中にいたので、クレートに慣れているのか?と予想。
家でも車でも自ら進んでクレートに入ってくれるし「出して出して!」と騒ぎ立てることもありません。
いくつかの店舗を移動してきたようで、車での移動にも慣れているのはそのせいなのかもしれないです。
あと、周りに犬や人がたくさんいた環境のおかげか、犬にも人にも相当フレンドリー。特に犬が大好きです。
成長した時の体格や顔がわかる
生後7ヵ月となると、体のバランスや見た目はほぼ大人です。
ギンちゃんも、うちに来たときの体重は7kgでしたが、成犬になった今は10kg。たった3kgしか増えていません。
成犬時の大きさと顔つきが予想しやすいのは、ある程度成長した子だからこそ。
性格もそうです。生後7ヵ月だと性格はまだまだ変化する余地がありますが、元気が良い・おとなしいくらいの大まかな傾向はわかるのではないかと思います。
ぼくは元気が良すぎって言われるよ!
結論:大きなハンデは特にない。しつけは全然間に合いました!
生後7ヵ月の柴犬をペットショップから迎えた結果わかったのは「月齢の若い子犬と比べても大きなハンデは特にない」ということ。
しつけやトレーニングは、生後7ヵ月でもまだまだ余裕で間に合います。(ギンちゃんで実証済み)
お散歩はまだ練習中ですが、お散歩が苦手なのはデビューが遅かったからとは限らず、性格のせいかもしれません。
むしろ、ある程度自立心が芽生えてきているので、育てやすいと感じた部分も多いです。
まとめ
ギンちゃんは、先日1歳の誕生日を迎えました。
黒柴は人気犬種というイメージがあったので、生後7ヵ月まで残っているのが不思議でしたが、うちにくる縁だったのだなあ…と今は思っています。
大きくなった子犬は、しつけは間に合う?なついてくれる?と思っている方も安心してください。
7ヵ月でもまったく遅くない!と声を大にして言えます。
子犬の「旬」とか「売れ時」とかそういう言葉に惑わされず、直感を信じれば、犬は心を通わせてくれると思います。
ねえギンちゃん!