アメリカ・シカゴの郊外にある、「ブルックフィールド動物園」へのアクセス方法と楽しみ方をご紹介します。
シカゴといえば、市街地にある入場料無料の「リンカーンパーク動物園」が有名ですね。
市街地に滞在するなら、リンカーンパークのほうが訪れやすいでしょう。ですが、ブルックフィールド動物園は、メキシコオオカミなどの絶滅危惧種や保護の対象になっている貴重な動物を間近で見ることができる、動物好きにはたまらない動物園なんです!
郊外といっても、市街地から電車で20分ほどの場所。ちょっと足をのばせば気軽に行けますよ。この記事では、電車の詳しいアクセス方法もご紹介しています。
シカゴの観光にはとてもおすすめなスポットなので、ぜひブルックフィールド動物園に行ってみてくださいね。
ブルックフィールド動物園(Brookfield zoo)とは
ブルックフィールド動物園といえば、こんなエピソードが有名。ゴリラの檻に誤って落下してしまった人間の子どもを、雌ゴリラが抱っこして係員のもとに届けたという心温まる逸話を耳にしたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
そんなブルックフィールド動物園が開園したのは1934年。216エーカー(約87万㎡)の広大な敷地で、約450種類の動物をみることができます。
サバンナを再現したHabitat Africa!The Savannahや、オーストラリア大陸の動物を集めたAustralia House、珍しい蝶々を見ることができるバタフライハウス、お子さんが鳥やアルパカ・ウサギなどと触れ合えるコーナーなど、ユニークなエリアが設けられているのが特徴です。
とにかく動物の種類が多く、大人から子供まで楽しめるよう工夫された動物園だと思います。自然がいっぱいの園内は、クジャクやカモなどの鳥たちが自由に歩き回っていてとってもかわいかったです!近寄っても逃げない子もいたので、鳥を見つけたら、ぜひ一緒にセルフィーしてみてください。
所要時間は半日~1日みておこう
ブルックフィールド動物園は、敷地がかなり広く、しっかり見て回るのにはかなり時間がかかります。移動時間も含め、最低でも半日はかけるつもりで行きましょう。
私は、早足で園全体をササっと回って3~4時間はかかりました。お子さんがいたり、じっくり見て回りたいという人は1日過ごせると思います。私も、本当はもっとゆっくり回りたかったのですが、予定の電車に乗り遅れたため急ぎ足で回ることになってしまったのでした…。
開園時間
ブルックフィールド動物園の開園時間は、平日10時~17時・土日10時~18時です。屋内の展示施設は少し早めに閉まってしまうこともあるそうなので、注意が必要です。
入園料金
基本の入園料金は、以下の通り。オンラインでチケットを事前購入すると少し安くなります。
大人:21.95ドル(オンライン/20.95ドル)
子ども(3~10歳):15.95ドル(オンライン/14.95ドル)
シニア(65歳以上):15.95ドル(オンライン/14.95ドル)
このほか、別途料金が必要な展示施設やショー・アトラクションなどがあります。それを楽しみたい場合、追加で料金がかかります。入園料金+3オプションがセットになったチケット(大人30.95ドル)もありました。
オプションはこのようなものがあります。私はひとつも体験していないので、残念ながらレポートできませんが…。
・Dolphins in Action(イルカショー)
・Hamill Family Play Zoo(小動物ふれあい動物園)
・Hamill Family Wild Encounters(ふれあい動物園)
・The Carousel(メリーゴーランド)
・Motor Safari(モーターサファリ)
絶滅危惧種のメキシコオオカミがいっぱい
ブルックフィールド動物園にはたくさんの珍しい動物がいますが、特に迫力があったのが、メキシコオオカミのいるRegenstein Wolf Woodsエリアです。
わくわくしてオオカミエリアに向かった私ですが、柵の中を覗いてみると「あれ、誰もいない…まさか休業中か?」とがっかり。なかば放心状態で近くのベンチに座ってしばらく待っていたら、数頭のメキシコオオカミがやってきました!
きたきたー!!かわいすぎるぞ!遠くから見ても、かなり小柄なことがわかります。メキシコオオカミは体重23~36kgだそうで、まさに大型犬くらいですね。ハスキー犬みたい。
そうこうしているうちに、メキシコオオカミたちが続々と集まってきました。仕草や表情が完全に犬(笑)しかし、手前に散らばっているのは何かの骨ですね…。
こんな間近で凛々しい表情を見せてくれました。近くにいたオジサンが「さっき来たときはオオカミが全くいなかったよ!こんなにたくさんのオオカミが見れてラッキーだね!」的なことを言っていたので、オオカミをしっかり見られるかどうかは運とタイミングなのかもしれません。なにしろ、展示エリアがかなり広いので、よく見えない場所にオオカミが隠れてしまっている時間も多いのでしょうか。
もともと、アメリカ南部やメキシコで生息していたといわれるメキシコオオカミ。数がかなり減ってしまった今は絶滅危惧種に指定されています…。そんな貴重なメキシコオオカミにお目にかかれる場所は、アメリカでもあまり多くはありません。
ブルックフィールド動物園では、広々としたエリアでのびのびと暮らしているメキシコオオカミたちの姿を見ることができます。目視できただけで、10~20頭はいました。
ウォンバット発見!オーストラリアゾーン
ブルックフィールド動物園は、屋外展示のほか屋内展示も豊富です。温暖な地域の動物たちは屋内にいます。
冬のシカゴはかなり寒いので、屋外展示の合間に屋内展示を挟みながら回るのがおすすめです。私は3月に訪問しましたが、ずっと外にいるのは寒すぎて耐えられませんでした(笑)
屋内展示施設で特に面白かったのがAustralia House。ユニークなオーストラリアの動物たちが勢ぞろいです。
動きがめちゃくちゃ早いウォンバット。なかなか写真を撮らせてもらえません(笑)
大きな笑い声のような鳴き声をあげるというワライカワセミ。残念ながら声は聞けませんでしたが、この利口そうな表情にドキドキ。
サバンナのレアアニマルたち
サバンナエリアのHabitat Africa!The Savannahにも珍しい動物がいました。
これ、誰かわかりますか?(笑)サバンナに生息する、クリップスプリンガーというウシ科の動物です。初めて見たのですが、つぶらな瞳がかなりかわいい。なぜか、微動だにせずじっとしていました。今のところ、日本の動物園では見ることができないそうです。
リカオン(アフリカンワイルドドッグ)です。こんな雑種犬どこかで見たことあるぞ(笑)ぶち模様と丸い耳が不思議なイヌ科の動物ですが、こちらもかなり個体数が減っている絶滅危惧種だそう。寒いのか、仲間同士でかたまっていました。
ブルックフィールド動物園の楽しみ方
ご紹介したのは、ブルックフィールド動物園のほんの一部分。ほかにもゴリラ・ライオン・キリン・トラ・バッファローなどさまざまな動物や、水族館コーナー・ふれあい動物園などがあるので、年齢問わず楽しめる動物園です。
おすすめの季節は春~夏
私が行ったのは3月でした。3月のシカゴの平均最高気温は7℃…!かなり寒くて、屋外展示を見続けるのが辛く感じる瞬間もありました。
キリンなど普段は外でのびのびと暮らしているはずの動物が室内の狭いスペースにいたり、展示している動物も少なかったりと、ちょっと残念な場面もいくつかありました。暖かい季節限定の展示もあるので、5月~9月ごろの春夏の訪問がおすすめです。
ごはん・お土産は充実
園内にはレストランやお土産屋さんが何カ所もあります。食事や買い物に困ることはなさそうです。ただし、何カ所かあるお土産屋さんでは扱っている商品がバラバラでした。「最後にゲート近くのお土産屋さんで買おう」などとは思わず、気に入ったものがあったらその場で購入してしまいましょう。
オオカミエリアの近くのお土産屋さんで、石にオオカミのイラストが入ったマグネットを買いました。
園内にはベンチやテーブルもたくさんあったので、気候が良ければお弁当を持って行ってピクニックもできそうです。
ブルックフィールド動物園の行き方
ブルックフィールド動物園の地図はこちら。ブルックフィールド動物園にアクセス方法は以下の三通り。公共交通機関を使う場合、おすすめなのはメトラ(鉄道)です。
車で行く
ブルックフィールド動物園は、シカゴ市街地から約22㎞離れた場所にあります。電車やバスのように時刻表を気にする必要がありませんので、車を運転できる人は車で行くのが一番便利だと思います。
駐車場は北と南の2つがあります。ナビには以下のアドレスを入力しましょう。
北駐車場:8400 31st Street, Brookfield, IL 60513
南駐車場:3300 Golf Road, Brookfield, IL 60513
駐車料金は、どちらも14ドル。メンバーになると、北は無料・南は3ドルにディスカウントされるようです。
メトラ(鉄道)で行く
車が利用できない場合、Metra(メトラ)が便利です。シカゴ市街地から行く場合は、シカゴのunion駅からBNSF Railwayという列車に乗車し、Hollywood(Zoo stop)駅で下車します。
BNSF Railwayは、こんな2階建ての大きな列車です。なんとなく工業っぽいデザインですよね。
電車に乗っている時間は約20分、最寄のHollywood(Zoo stop)駅からは徒歩10~15分くらいです。運賃は片道5.5ドル。
こちらのメトラのサイトで、時刻表や運賃など詳しい情報をチェックできます。Hollywood(Zoo stop)駅に停車する電車の本数はかなり少なく、平日・休日でダイヤが変わる場合があるので注意しましょう。
Hollywood(Zoo stop)駅から動物園までは、複雑なルートではないのでGoogleマップを使えばちゃんとたどり着けると思います。閑静な住宅街を抜けていきます。
注意点
union駅は、かなり大きなターミナル駅でたくさんの路線が集まっています。乗車券売り場や乗り場を見つけるのが少し大変かもしれません。時間に余裕をもって駅に行くと安心です。案の定、私も乗車券売り場を見つけ出せず電車に乗り遅れてしまいました…。
一方、Hollywood(Zoo stop)駅は無人駅。周りにはお店など何もありません!次の電車まで駅チカの喫茶店で時間を潰そう…なんてことは不可能なので、都会生活に慣れた人はあらかじめ頭に入れておきましょう。駅周辺に人の姿はありませんが、リスがいました。
帰りの乗車券は電車内で購入できますが、心配なら行きのunion駅で往復乗車券を買うのがおすすめです!
バスで行く
Pacebusのルート304かルート331でもアクセスできます。今回、私はバスを利用しなかったので詳細はわからないのですが、動物園のゲート前で停まるそうなので歩かなくていいのは便利ですね。
まとめ
シカゴ郊外にあるブルックフィールド動物園は、アメリカらしい広大な敷地で珍しい動物とふれあえる素晴らしい動物園でした!
車が無くても、電車で行くことができるので交通費が安く済むのも嬉しいポイント。
シカゴを訪れた際は、リンカーンパーク動物園だけでなく、ブルックフィールド動物園にも足を延ばしてみてくださいね。