ナス・ジャガイモなどのナス科野菜の葉が網目状に食べられていたら、こいつの存在を疑ってください…。
ナナホシテントウに似た姿をした「ニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)」です。
ナス科の植物であるほおずきの葉が、一部スカスカになっている!と思ったらニジュウヤホシテントウがいました。ちょうど卵も産みつけられていたので、成虫や被害状況の写真とあわせてご紹介します。有効な農薬など、駆除・対策方法もお伝えしますよ!
ニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)の被害
浅草のほおずき市で買ったほおずき、順調に大きくなってきたなーと見ていたら、一部の葉に虫食いらしい跡が…。
網の目状に葉が食べられています。葉脈だけ残されていますね。
この時点で虫の姿は確認できなかったのですが、葉を触ってみるとニジュウヤホシテントウがポロっと落ちてきました。
なんじゃこりゃ!!背中の黒斑は全部で28個あります。ニジュウヤホシテントウはテントウムシダマシと呼ばれていますが、普通にナナホシテントウとは見分けがつきますよね。
それに、テントウムシ科の昆虫なので、「ダマシ」という名が付くのもなんだか違うような気もします…。
ナナホシテントウなどは肉食。アブラムシやハダニなど園芸植物・野菜にとって有害な虫を食べてくれるので益虫です。
対して、ニジュウヤホシテントウは草食。ナス科植物の葉を食べるので、害虫とされています。
ニジュウヤホシテントウに食べられた葉の裏はこんな感じです。
今回は1匹だけだったのと、早期発見できたので被害は大したことありませんでした。多発すると葉の光合成を阻害して、植物に大きなダメージを与えそうです。
ニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)の卵
ニジュウヤホシテントウを捕殺したあと、一応周辺の葉を調べてみたら卵がありました。まず間違いなくニジュウヤホシテントウの卵だと思われます。
ほおずきには元気に育ってほしいので、卵も駆除しました。
ニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)の駆除・対策
ニジュウヤホシテントウは大発生してしまうと、植物に大きなダメージを与えます。
そのため、1匹でも発見し次第速やかに駆除するのをおすすめします。成虫を見つけたら、周辺に卵がないかもチェックしましょう。
今回のほおずきのケースでは、1匹+卵1カ所のみだったので、普通に手で捕殺しました。
今のところ、他の病害虫の被害は出ていません。
普段の病害虫対策は、自作の酢スプレーのみです。
酢スプレーの作り方や効果はこちら。これだけでアブラムシやハダニなどはほぼほぼ防げています。
話をニジュウヤホシテントウに戻します。
今回のように被害規模が小さい場合は、手で捕殺するのが一番簡単で適切な方法だと思います。ただし、大発生してしまった場合一つひとつ取り除くわけにはいきませんよね。
成虫および幼虫が発生してしまったら、農薬で対策するのがおすすめです◎
ニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)に効果的な農薬は?
私が日頃とても頼りにしている書籍「植物の病気と害虫 防ぎ方・なおし方」(草間祐輔著、主婦の友社)によると、ニジュウヤホシテントウに効果的な農薬は以下のとおりです。
こちらの本、病害虫の写真や情報量が豊富でとってもわかりやすいんです!病害虫対策の本はたくさん販売されていますが、私が見た中では一番わかりやすいです。ニジュウヤホシテントウの幼虫の写真も載っているので、気になる方はぜひ。画像をクリックするとAmazonに飛べます。
まず、ナスやジャガイモに効果的なのは「ベニカベジフル乳剤」。
トマトに向いているのは「スミチオン乳剤」。
もっと気軽に対策したい人は、スプレータイプのこちらの薬剤もおすすめです。
全てAmazonで購入できます。
まとめ
ナス科の厄介な害虫、ニジュウヤホシテントウ。
網目状になっている葉を発見したら、やつの存在を疑いましょう。付近を探せば、成虫や幼虫、はたまた卵があるかもしれません。