日本の植物園植物スポット

標高2000mの花と虫の楽園!長野・栂池自然園トレッキングの服装やおすすめポイント

日本の植物園
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長野県白馬のトレッキングスポットとして有名な栂池自然園。8月上旬の花盛りの時期に、花と涼しい空気を楽しむため、散策に行ってきました。

普段ごみごみとした都心で暮らしていると異世界か?と思えるほど、広々とした大湿原や、カラフルな高山植物、虫の声に癒される標高1900mの自然園。ゴンドラとロープウェイで気軽に行けるので、本格的な登山装備がいらないのも嬉しいですよね。

8月が見頃の植物・アクセス方法・駐車場・気温と服装・所要時間などをご紹介できたらと思います!

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8月上旬の栂池自然園の様子

総面積100ヘクタールと広大な栂池自然園。エリアごとに、8月に見頃だった植物をご紹介していきたいと思います

2019年夏は、7月は日照時間が短く気温の低い日が続き、8月に入って猛烈な暑さが一気にやっていくるという気候でした。そのため、植物の見頃の時期も例年よりやや後ろ倒しになっていたような…。

そんな年の8月上旬に栂池自然園を訪れました。有名なミズバショウの大群落の見頃は6月ごろなので、さすがに花は一つもみられませんでしたが、そのほかさまざまなお花を観察することができました!

ちょうど見頃らしかったのは、オタカラコウ・クルマユリ・コバイケイソウ・キヌガサソウ・オニシオガマ・松ぼっくりなど。どんどん紹介していきます。

みずばしょう湿原

自然園入り口すぐの「みずばしょう湿原」は、木道が整備されていて、車椅子でも楽しめるエリアです。約1㎞、往復1時間でサッと回ってこられます。

ヒオウギアヤメ。例年7月に見事な群生がみられるようなのですが、8月に入っても若干残っていましたね。

オタカラコウの群生を見ることができました。

オタカラコウのアップ。

池?川?もあって、イワナが泳いでいます。

クルマユリ。ぽつんと咲いているものもあれば、ちょっとした群生になっているものもあり。

ブルーベリーみたいな、サンカヨウの実。水に濡れると花びらが透明になるサンカヨウ、見てみたかった!花の見頃は5~7月のようですね。

これすごくお気に入りのショットです♪タテヤマアザミ(たぶん)に、種類の異なる蝶々が2匹。蝶々の詳しい種類はわかりませんが、ヒョウモンチョウ系とシジミチョウ系の何かかな。

お互いの姿形が違っても、同じ花の蜜を分け合っている様子が素敵。タテヤマアザミは蝶々に大人気でした!

キンポウゲ…?

オニシモツケかな?よく見るとハチがいます。

引きでみたオニシモツケの群生。

オニシオガマ!

元気に咲いていました。見頃のようです。

面白い形の沼もありました。

みずばしょう湿原で見ることができた花たちをザっとご紹介してきましたが…。栂池自然園では最も手前のエリアだけでも、これだけたくさんの花を見ることができるんですよ!

みずばしょう湿原~わたすげ湿原(風穴があるよ!)

みずばしょう湿原~わたすげ湿原までのルートでは、8月でも雪が残る「風穴」を見ることができます!標高2000m地帯にも関わらず結構暑い日だったので、風穴から吹いてくるヒンヤリした風邪が気持ちよかったです。

ここのルートでは、オコジョの目撃情報がしばしばあると聞いたのですが、今回は出会えず残念…。

少し狭い場所や上り坂もありますが、木道が整備されているのでとても歩きやすいルートでした◎

風穴近くの木道沿いに生えていたキヌガサソウ。

お花のアップ。白い花は淡い紅色に変化していくらしいです。

わたすげ湿原

あっという間に、「わたすげ湿原」に到着。狭い道を抜けてきたあとのこの景色、開放感ハンパないです!

ニッコウキスゲが咲いていました。大群落の見頃は7月なので、満開とはいえませんが、まとまって咲いているエリアがちょこちょことありました。見頃を1カ月ほど過ぎても、それなりに楽しめるなという感想です。

ポツポツと咲いています!

ミヤマリンドウかタテヤマリンドウ?うっすら青紫の小さい花がたくさん咲いています。

千葉県のような形の沼。こういう沼は、雪が解けて毎年同じ形のものが同じ場所に出現するのでしょうか。それとも、その年によってバラバラでしょうか。気になります。

わたすげ湿原という名前ですが、見頃をだいぶ過ぎていたのでワタスゲはほとんど見ることができませんでした。薄くなった頭髪のような(失礼)、さみし気なワタスゲが一本…。

わたすげ湿原~浮島湿原(楠川を渡る)

哀愁のあるワタスゲに未練を感じつつ、次なる浮島湿原に移動します。このルートでは、途中で楠川を渡ります。もちろん橋はかかっているのでご安心を!

ここからは、木道として整備されていない場所も多いので、靴など装備はきちんと整えていったほうが良いです◎「けっこうしんどいな…」と途中のベンチで休憩している方もたくさんいましたよ。急な登り・下り坂も増えてきます。

今回の旅で宿泊した「白馬ハイランドホテル」の客室内の水は、楠川を水源としていると書いてありました。楠川ってこれか!

看板の標高の文字は隠れてしまっていますが、このあたりまで来るとだいぶ涼しくなってきます。楠川の周りでは、お弁当を食べたり休憩している方達がたくさんいました。

道中には、コバイケイソウの群落が!ちょうど満開という感じの見事な花姿を見ることができました~

小花がギュッと集まって咲いていてかわいいです。疲れるルートですが、ところどころに咲いている花に癒されながら進めますよ。

浮島湿原

浮島湿原に到着!ここの湿原では、沼に浮く小さな浮島を見ることができます。まりもの頭みたいでかわいい。

山に囲まれた広々とした湿原です。3つの湿原のなかでは、一番景色が良かったかも。

この可憐なお花はなんという植物なのでしょうか…。

浮島湿原で一番テンションがあがったのが、オオシラビソの松ぼっくりが見れた瞬間です!この写真ではわかりづらいのですが、通常の松ぼっくりとは違う深い紫~青の独特な色をしているんです。

ロープウェーでスタッフの方が説明していたのですが、このオオシラビソは「ツガ」とも呼ばれていて、栂池自然園の名前の由来ともなったそうなんです。ロープウェーからもオオシラビソの松ぼっくりを見ることができました。

3兄弟みたい(笑)なんだか松ぼっくりが生きているようにみえませんか?

こっちにも!もう、花より松ぼっくり状態でした…(笑)浮島湿原では、浮島も面白いですがオオシラビソにも注目してみてくださいね。松ぼっくりの見頃は7~9月のようです。

トリカブトの花とつぼみ発見!!とても鮮やかな色をしていて思わず惹きつけられてしまいました。トリカブトは専門家でも見分けるのが難しいほど、細かな違いで種類が分類されているらしいです。このトリカブトは何だろう。ミヤマトリカブト?

私が回った浮島湿原までのルートでは、後にも先にもこの1つしかトリカブトの花は見かけませんでした。

トノサマバッタ!

トンボも。何やら2019年はトンボの当たり年だったらしく、大量にトンボがいました。

栂池自然園はまだまだ広く、この先に素晴らしい大雪渓が望めるスポットも展望湿原があるのですが、時間の都合上、今回のトレッキングは浮島湿原までとなりました。

ここまでにかかった所要時間などは次項でお伝えしたいと思います。

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栂池自然園の基本情報

栂池自然園は、入り口~最奥の展望湿原までフルで回るとなると1周約5.5㎞で、3時間30分が目安とされています。

この時間に加えて、入り口までのゴンドラ+ロープウェーの時間もかかりますので、くれぐれも忘れずに!

まずは、ゴンドラで山麓の高原駅から栂の森駅まで行きます。ゴンドラ約20分→栂の森駅→乗り換えまでの道200m→ロープウェイ約7分→栂池自然園入口までの道約500mです。混雑時などは全部で1時間以上かかってしまうこともあるようです。意外と時間がかかるので、全行程で4時間30分~6時間はみておいたほうがよいでしょう。

ちなみに、私は片道約30分・往復約1時間かかりました。

園全体を大まかに分けると、入り口→①みずばしょう湿原→②わたすげ湿原→③浮島湿原→④展望湿原となっているのですが、今回私が行けたのは、時間の都合上で③浮島湿原まで。浮島湿原まで往復で、休憩なし・早足で回って2時間弱でした。

これにゴンドラ+ロープウェーもプラスすると、ちょうど4時間くらいです。(お昼ご飯を食べる時間も含んでいます)

みずばしょう湿原だけ軽く回りたい!という目的なら、半日で十分ゆっくり回れますが、フルで回るなら1日かけたいところです。

開園期間・休園日

6月1日~10月末まで開園しています。期間中の休園日はありません。

開園時間

栂池パノラマウェイの営業時間によります。季節によって6:30~17:20までバラつきがあるので、HPで確認するようにしましょう。早くて16:40には営業が終了してしまう期間もあるので注意が必要です。

入園料・駐車料金

大人:300円
小学生:250円

栂池自然園へは環境保護のため一般の車は乗り入れることができません。よって、入園するには栂池パノラマウェイ(ゴンドラ+ロープウェイ)の利用が必須となります。

パノラマウェイ往復利用料金
大人:3,600円(片道1,920円)
小学生:2,050円(片道1,050円)
※15名以上の団体は10%割引

駐車料金:駐車場は何カ所かあり、場所や時期によって差があるようですが、今回の駐車料金は500円でした。

栂池自然園へのアクセス・行き方

車で入ることができるのは、山麓の栂池高原駅まで。住所は以下です。

栂池高原駅
〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村大字千国
 
詳細のアクセス情報については、栂池自然園のホームページでとてもわかりやすく親切に解説してくれています。
いちばん美しいところ栂池自然園|栂池自然園について

夏の栂池自然園に最適な服装は?

「標高が高いけど、どのくらい涼しいの?」「ちょうどいい服装は?」と気になる方も多いでしょう。ネット上でも服装に関する情報がなく、私自身もかなり迷いました。

トレッキング当日は、晴れ8:曇り2といった比較的よい天気。とても暑い日で、麓の最高気温は30℃を超えていて、栂池自然園の最高気温は20℃強。ちなみに、白馬村付近は半袖ショーパンでも暑い!と感じるような、東京とたいして変わらない気候でした…。

麓のほうと比べて涼しいは涼しいのですが、歩くとかなり汗をかくうえ紫外線も強いです。また、自然園内でも場所によってかなり気温差があります。

上はユニクロのUVエアリズムパーカ+半袖Tシャツ、下はオールシーズン対応、タウンユースのスキニーパンツとトレッキングシューズで行きました。正直、途中アップダウンの激しい道で暑くなったときなど、半袖Tシャツでもいいのでは?と思いましたが、紫外線が心配なので常にUVパーカを着ていました。

エアリズムは、本当に涼しくて汗をかいても速く乾く優秀なアイテムです!夏のトレッキングにはマストですね。あと、幸い着るタイミングはありませんでしたがレインコートも持っていきました。

結論、脱ぎ着で調節できる服装がおすすめです!歩くと結構暑くなるので、下は半袖でもいいのではないかと思います。

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この記事を書いた人
小原らいむ

ラクにお得にガーデニングを楽しむ方法を、日々研究しているライターです。
手間のかからない植物や、ラクできる育て方のコツを中心にお届け!節約に役立つ、100均やコストコの園芸グッズも紹介しています。

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