球根植物の女王、チューリップ。花が終わったら、完全に散る前に早めにカットすることで、切り花としても楽しめる二度おいしいお花です。
早めに花をカットすることで、球根を太らせることができ、また来年も立派な花を拝めるというメリットも!
カットする時期・方法など、チューリップ開花後の処理についてまとめてみました。
花びらが広がり、色が褪せてきたら思い切ってカット
チューリップの開花期間は10日前後です。
品種や栽培環境によって開花期間は変わるので、日数ではなく見た目で花の老化・傷み具合を判断しています。
今回は、手前にある紫のチューリップを例にします。ちょうど花が咲いた直後の、3/26の様子。まだ茎も短く寸詰まりのチューリップです。
花びらは、先の方までみずみずしくきれいです。
4/7の様子。開花から約13日たちました。
雨のあたらない軒下に置いてあったこともあってか、このチューリップはかなり長持ち!2週間近く楽しませてくれました。
まだまだきれいに咲いてるじゃない!とお思いかもしれませんが、よく見てみると花弁の先のほうが傷んでいて、全体的に色が褪せています。
もう数日たてば、花びらがバラバラと散ってしまうでしょう。このくらいの状態の時に茎の根元からカットします。
清潔なハサミで茎の根元を切る。葉は残して!
園芸用ハサミを用意して、茎の根元をスパっと切ります。切り口から病原菌が入りこむ可能性があるので、できるなら煮沸消毒した清潔なハサミが良いです。
また、切れ味が悪いと切り口がギザギザになり、そこから病気になったり腐ったりしてしまう可能性が高くなります。必ず園芸用ハサミを使って一気に切ってください!
葉っぱは全て残すのがポイント。球根を太らせるには、葉による光合成が不可欠です。葉までカットしてしまうと光合成ができなくなってしまいます。
球根をリサイクルして、翌年もまた花を楽しむ方法はこちらの記事で。
球根リサイクルするつもりがないのなら、葉ごと切ってしまってかまいません。
花屋で見るチューリップ切り花は、葉が付いているものが多いですよね。一般に切り花として販売されているものは、球根ごと引き抜いて収穫するそう…!その後、球根を取り除いて出荷されています。
カットしたチューリップには小さめの花瓶がぴったり
カットしたチューリップは、傷んできたとはいえ、まだまだ鑑賞できます。
捨てるなんてもったいない!室内で切り花として楽しみましょう。
葉ごと切っていないので、どうしても丈が短くなってしまいます。小さめの花瓶・コップだとしっくりきますよ。
ちなみにこれは、ヨーグルトドリンクのR-1(アールワン)の空き容器(笑)
いつも近所のスーパーで買っていまいしたが、ネットで見たら送料込みでも結構お安いんですね…。
チューリップは、切り花としてはあまり日持ちしない部類なので、切り花延命剤を入れておくのがおすすめです!
まとめ
チューリップは、花が完全に終わる前、早めにカットすれば切り花として室内でも観賞できます。
秋に植えて、じっくり育ててきたチューリップ。せっかくなら二度楽しんじゃいましょう!