新型コロナウイルス流行の影響で、小売店からマスク・除菌関連用品が姿を消しました。そんな中、一見コロナとは何の関係もなさそうな、一部の園芸用品が入手困難な状況になっています。
アルコールなどの消毒液を入れるスプレーボトルが品薄になっていること受け、園芸用スプレー容器を代用品として購入していく方が多いそうです。
各方面に大打撃を与えているコロナですが、ついにガーデニングにも影響が出たか…と思い、私が感じたことをちょっと書いてみようと思います。
こちらはダイソーの園芸用スプレー容器の売り場です。ここのところ、どこのダイソーに行っても、欠品の貼り紙と共にすっからかんになった棚を見かけます。
平成生まれの私は、戦争もオイルショックも知らないので「物資不足」というものをまともに経験したことがありません。3.11の時は、携帯の充電器が買えなくて困った思い出がありますが…。
この棚を見て、「ガーデニングや園芸は、平和な世の中だからこそ発展し楽しめる文化」だと、いまさらながら気づきました。
新型コロナ流行という非常事態により、一見ウイルスとは無関係に思える、ガーデニングに必要なアイテムまでが市場から消えてしまったのです。
この状況をみて、なぜか戦時中にあったという金属供出を思い出してしまいました。
戦争で大量の武器が必要になった時、「家庭鉱」として鍋や指輪などの金属類が一般家庭から回収されました。
当時そのような物品があったかわかりませんが、植物に水をやるための金属製ひしゃくやジョウロがあれば、そちらも間違いなく回収されたことでしょう。もちろん、金属製品云々だけではなく、花を育てている余裕などない世の中だったとは思いますが。
パンデミックも戦争も、皆が必死になって生き残ろうともがく状況が何だか似ていますよね。コロナが怖くて、本来の用途ではない使い方をするために、園芸用スプレーの買い占めに走ったのです。
200年以上の長期間にわたり戦争がなく、平和な世の中だったとされる江戸時代に園芸文化が飛躍的に発展したのもうなずけます。
私が愛用しているダイソーの園芸用スプレーボトル(200円)。この商品も最近全く見かけません。
植物の健康や病気予防・害虫駆除のために、スプレーで葉水を与えることは大切です。
これからの園芸シーズンに向けて、早く在庫が戻ってきてほしいです。それよりも、コロナが早く収束してほしいという願いの方が先でしょうか。
とはいえ、ダイソーでも消毒液入れには使えなさそうなジョウロ一体型のスプレー容器はちょこちょこ見かけます。ホームセンターには、園芸用スプレーが少しだけ残っていましたし、在庫が戻るのも時間の問題という印象を受けました。
また、園芸用スプレー容器には、アルコール濃度の高い液体には対応していない素材のボトルも多いので、長期間の使用は注意が必要です。あくまでも、一時的な代用品ですね…。